2013年5月12日日曜日

日本人の的外れな「リベラルアーツ論」 | 日本の教育では、「本物の日本人」は生まれない | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

アートとサイエンスの違い

リベラルアーツのアーツは「arts」である。単数だとアート「art」だ。日本でアートと言うと、私たちはすぐに「芸術」を思い浮かべる。そして、学校の科目としては「美術」や「音楽」を思い浮かべる。ところが、「歴史」も「地理」も「文学」もみんなアートなのである。
アメリカの大学や大学院を卒業して授与される学位(degree)には2種類ある。「A」がつくものと「S」がつくものだ。「A」はアート(art)の略で、「S」はサイエンス(science)の略である。
たとえば、大学を卒業すると「学士」(Bachelor:バチェラー)がもらえるから、学位はメジャーにした科目により「BA」(Bachelor of art)か「BS」(Bachelor of science)のどちらかになる。」

アートとは何なのだろうか?それは、あえて日本語に置き換えれば「人工」ではないだろうか? つまり、人間がつくり出したものすべてがアートである。(中略)科目でいうと、文学、歴史、哲学、美術、建築、音楽などだ。

「 サイエンスは「神がつくったもの」、つまり、この世の中にある人間以外がつくったものすべてを学び、研究することだ。したがって、日本語の「科学」「理科」という訳語は意味が狭すぎると言っていい。むしろ、広く「学問」ととらえたほうがわかりやすいだろう。」
リベラルアーツとは、ひと言で言えば、西洋世界の学術・学問の基礎である。欧米の高等教育では、このリベラルアーツがすべてのアート(ヒューマニティーズ)とサイエンスの「入り口」と考えられており、これらの科目を履修した後にメジャー(専攻)を決めるシステムになっている。」 

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