2014年6月29日日曜日

サバイバル宗教論 書評

サバイバル宗教論 (文春新書)
佐藤 優
文藝春秋
タイトルからは想像つかない内容だった。面白い!初めて彼の本を読んだが他の本も読んでみたいと思う。博識ある方なので読んでいて楽しいが、自分で検証しないで丸呑みしてしまうと危ない。いつものように自分メモを下記。沖縄関係の話は私も知っているのが多かったが、普通の人は知らないであろうのでオススメ。そこは記載しません。

■日本人の思考方法
「我々の思想というのは、基本的に『言挙げ』をしない。あるいは、『言挙げ』ができるものはネガの形であらわれている。『言挙げ』できるものによって『言挙げ』できない部分を知るという、そういう方法なんです」
■選挙によって選ばれる「王様」
 なぜ日本で公選制が実現しないのか。中略 公選制で直接国民から選ばれることになると、政治権力だけでなく権威もおびることになるからです。世界の歴史を見ても、国家の長を直接選挙で選ぶようになると、王政はなくなる傾向にあります。
■宗教はさまざまな階級をつなぐ
「レリジョン(宗教)」は、「結び合わせる」という意味から来ています。
■中間団体こそ民主主義の砦

中間団体とは、国家と個人の間にあるもので、自分のためにだけ働いているのではなく、国家の代表でもない、ギルドや教会のような組織や団体のことです。自己完結していて、自分たちの生きる糧は自分たちで作り出している 中略 国家と構えても、基本的に自分たちの助け合いのネットワークでやっていくことができるような組織のことです。




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