言葉にできない読後感。言葉にしたくない、してしまうと感動が薄れてしまう気がする。真剣に道を生きるものだけが到達できる心境の描写に、著者の求道精神を感じる。才能あるものは天から愛されているのだろうか。愛されていないものには、到達できないものなのか。
たしかに天命はあるだろう。今生をどのように、今を生きるか。それはどんな人生であっても変わらない真理。例え、今の自分は物語の主人公に思えなくても、この物語からエネルギーをもらって、自分が主人公の物語を描けるだろう。私はそうしたくなった。
理解できるものが一人でもいれば人生は幸せだと思う。
どの道も楽ではない。思い切り苦しみ、もだえ、今しか味わえない感覚を昇華しきって、濁りから清酒を生み出す讃歌を奏でていた。
著者と一献交わしたいものだ。
なぜか私は大和んチューなのに、琉球の物語に引き寄せられ懐かしい思いがする。前世の縁を感じざるを得ないと実感させてくれた物語でもあった。
きっとあなたも、千年生きる物語を体験する。
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