2014年4月16日水曜日

黙示録 (単行本): 池上 永一: 本

黙示録 (単行本)
黙示録 (単行本)

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池上 永一

角川書店


言葉にできない読後感。言葉にしたくない、してしまうと感動が薄れてしまう気がする。真剣に道を生きるものだけが到達できる心境の描写に、著者の求道精神を感じる。才能あるものは天から愛されているのだろうか。愛されていないものには、到達できないものなのか。



たしかに天命はあるだろう。今生をどのように、今を生きるか。それはどんな人生であっても変わらない真理。例え、今の自分は物語の主人公に思えなくても、この物語からエネルギーをもらって、自分が主人公の物語を描けるだろう。私はそうしたくなった。



理解できるものが一人でもいれば人生は幸せだと思う。



どの道も楽ではない。思い切り苦しみ、もだえ、今しか味わえない感覚を昇華しきって、濁りから清酒を生み出す讃歌を奏でていた。



著者と一献交わしたいものだ。



なぜか私は大和んチューなのに、琉球の物語に引き寄せられ懐かしい思いがする。前世の縁を感じざるを得ないと実感させてくれた物語でもあった。



きっとあなたも、千年生きる物語を体験する。

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