大きな放射能事故を起こした国は、アメリカ、旧ソ連、日本のみである。チェルノブイリは、ウクライナにある。そのウクライナで紛争が起きている。クリミア半島が編入されたが、かつてロシアはクリミア戦争でその野望をくじかれたことがある。
クリミア戦争はあのナイチンゲールが活躍した戦争だ。1853年のことで、ロシア帝国対フランス帝国、オスマン帝国、イギリス、サルデーニャ王国の同盟軍と戦いだ。
■ウクライナ危機で注目 「クリミア戦争」ってどんな戦争だった?
19世紀から未だに人類は暴力から脱却できずにいる。161年前のことだ。当事者はだれも生きていないが、大きな出来事はユングの言う集合的無意識に影響を与えるのだろう。
長期間影響を与える放射能問題。 放射能は物心ともに影響を受ける。歴史に学ぶならば、悔しさとか無念といった想いが残らない形で決着をつける努力が必要だ。
アメリカのスリーマイル島事故は廃炉出来たものの、放射能物質が多量に含まれたデブリと呼ばれる物質の最終的行方は決着していない。チェルノブイリに至っては、封じ込めて放射能濃度が低下してから対策をすると放置の状態だ。
そして福島の廃炉への道のりは困難を極めるだろう。40年近くかかると目算されているが恐らくそれ以上かかる。そして、その間政治体制がどのような形になっているか、ひょっとしたら国民国家というもの自体が変質しているかもしれない。
多数決が民主主義だが、長期間にわたって影響が及ぼす事態を多数決で的確に判断できるか疑問である。我々人類は、構造的に欠陥を抱えているのではないだろうか。チンパンジーとボノボという遺伝子的に近いサルであっても、その社会と性格は大きく違う。好戦的なチンパンジーと融和的なボノボ。道具を使うチンパンジーと道具を使用しないボノボ。
遺伝子操作で人類の性向の変化を模索する時代が来るかもしれない。
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